資金とは、資金の流れ
「資金」とは?
「資金」とは、そのまま決済手段として用いることができるものです。具体的には以下のものをさします
- 現金
- 当座預金
- 定期預金(銀行借入の担保となっていないもの)
- 3ヶ月以内に満期日、償還日が到来するCP(コマーシャルペーパー)、公社債投資信託
資金の流れ
受注から入金までは、時間がかかるし、お金もかかります(材料費・人件費・事務所経費など)。
ですから、以下のことがとても必要になります。
- 資金が絶えないように管理が必要
- 資金を考えずに受注してしまわないよう注意が必要
管理や注意を怠ると、「勘定合って銭足らず」 の状態に陥ってしまい、損益計算書上では利益がでても、実際の現金は不足してしまい、ひどくなると黒字倒産をしてしまう場合もあります。
その原因の多くは、信用取引(掛・手形)、在庫増にあります。
生産・仕入 | 受注 | 納品 | 入金期日 | |
損益計算書の タイミング |
利益発生 | |||
実 際 | 資金流出 | <--売掛金発生ーー> この期間が長ければ長いほど経費がかさむ |
回収 資金流入 |
資金不足の原因
そのほかにも、資金不足に陥る原因はたくさんあります。これらの原因をなるべく生じさせないように注意し、管理することが必要になってきます。
突然、資金不足になる場合
- 取引先の倒産
- 期日一括返済型の借入金の反復借入ができない
- 高額退職金
- リコール(不良製品)
- 天災・事故
- 保証先の破綻
売上増加に伴う資金不足
- 仕入代金の急増(とくに信用がないと掛仕入ができない)
- 人件費・設備投資なども
季節変動に伴う資金不足
- 売上増加に伴うものと同じだけど、毎年定期的におこる
「資金繰り」とは?
3で紹介したような資金不足など、突然の資金不足を未然に解決するように、支出に支障をきたさないように、資金を将来にわたって管理していくことを『資金繰り』といいます。
資金繰りを、きちんと管理していくことによって、仕入代金の決済、借入金の返済、人件費・経費の支払が確実にできるようになります。
これらの 「資金繰り」は経営の肝を握る社長の仕事であり、計画的な経営が求められる理由です
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