ABL(動産債権担保融資)
ABL(動産債権担保融資)って?
ABLとは、売上債権、在庫、その他の資産から得られる収益を担保として資金調達する方法です。(経済産業省なども、ABLの利用促進を推奨し、民間も積極的になっています。)
最大の特徴は、「収益(キャッシュフロー)」を担保にできること(ワインや豚が担保になる)です。 利用方法としては、企業は事業別に管理を行い、ABL利用時の事業資産の特定をします。もちろん、メインバンクで相談することが必要です。(下位行でABLやってしまうとメインバンクから既存運転資金を引上げられる可能性が高まります)。
ABL(動産債権担保融資)の問題点
企業にも銀行にも、意識的なハードルが高く、問題点となっています。それぞれがどのように考えるかは以下のとおりです。
企業側の問題点
- 事業資産かつキャッシュを直接産み出すものを担保にとられる抵抗感。
- 取引相手から、事業資産を担保に入れたことを悪く言われる疑念。 (取引先信用調査時にわかってしまうことだから・・・。)
銀行側の問題点
- もともと、事業がうまくまわっているかどうか判断基準に入れて融資してきた。銀行にとって、それを別の担保として取られてしまうのであれば、既存融資分を返してほしいということになる。運転資金を融資している先へのABLはしたくない。
- 実際に、貸倒れた場合、処分回収が難しい。管理コストもかかる。企業を選んで、無担保融資した方が楽。
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