ベンチャーキャピタル出資のための事業計画書
ベンチャーキャピタル(VC)って?
成長ステージへの移行を目前にする会社が、これらの投資資金を獲得する方法の一つに、ベンチャーキャピタルからの資金調達があります。
ベンチャーキャピタルは、株式未公開の会社に対して、出資という形態で長期資金を供給します。国内における新規上場会社の多くは、未公開段階においてベンチャーキャピタルから資金を調達しています。ベンチャーキャピタルの主たる目的は、出資先企業が株式を公開することによって得られる売却益(キャピタルゲイン)の獲得にあります。
企業がベンチャーキャピタルを活用するメリットは、以下のとおりです
- 長期安定資金の獲得
- 経営ノウハウの支援
- 信用の向上
ベンチャーキャピタル(VC)が重要視するところ
ベンチャーキャピタルが出資を行うか否かの判断は、その会社が数年後に上場する可能性を持っているかによります。
したがって、ベンチャーキャピタル向けの事業計画書には、数年後に上場する可能性が高いことが示されていなければなりません。
つまり、現時点でどのくらいの利益を出しているか、事業基盤は安定しているかよりも、加速度的な成長が期待できるかどうかが重要なのです。
具体的には、以下のとおりです
- 数年後のビジョンと企業規模が明確に示されていること(上場するに足る売上げと利益に至る成長ストーリーが事業計画の中に描けていること)
- 自社の成長ストーリーを裏付けるために、「市場が拡大を続けると考えられる根拠」「その市場において自社の優位性を確保できる根拠が」が明らかになっていること(客観的なデータを用いて説得力のあるロジックを組み立てる)
- 経営人材の有能さが読み取れること(会社を興すまでの経営陣の経歴や、会社を興してから現時点までに経営陣が成し遂げた成果を詳しく記述する)
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