キャッシュ不足の回避方法
キャッシュ不足はなぜ起こる?
「利益が出ているのに、支払に回すお金が無い?なぜだ?
使い込みをしてるやつがいるんじゃないか?あいつか?こいつか?探さないといけないな。」
あなたは、こんな思いこみをしていませんか?
まだしていない?でしたら、次からの説明を読んで、覚えておいてください。
実は、「利益は、そのままお金になっていません。」
「ん?どういうこと?利益って儲けだから、お金じゃないの?」
あなたは、そう思うかも知れませんね。しかし、現実は、利益というのは、売上からコスト(費用)を引いて出てくるのです。
しかし、その売上が未回収だったら、売上は「砂上の楼閣」に過ぎませんね。
さらに悪いことに、支払だけは先に(つまり、コストの支払いです。仕入代金とか、給料とか)、それも「即金」で払う場合、入金と支払が逆転するのです。ということは、お金が足りなくなるのです。
数字でご説明しましょう。
粗利益率は30%です。まずまずですね。では、ここからスタッフへのお給料が払えるでしょうか?水道代や家賃は払えるでしょうか?
次のような条件を付けます。
「売上の入金は、月末締め、翌々月末払い」
「仕入の支払いは、月末締め、翌月末払い」
ということは、粗利益は、事実上、お金となっていません。つまり、給料が払えません。
それどころか、来月(10月)には、仕入の支払いの方が先に来ますので、お金がありません。
キャッシュ不足に陥らない、4つの方法
こういう自体を回避する方法は、大きく4つです。
- 1つめは、借入をすること。金融機関に説明しお金を借りるのです。
- 2つめは、事業を始める際にお金を沢山持ってから始めること。これだと、利益さえあがっていけば、問題がありません。
- 3つめは、入金は、即金を心がけること。しかし、スタートアップの際には、なかなか相手から足下を見られてうまくいかないかもしれません。少なくても、支払いを入金より先にするのは、自らの頸を絞める結果となるでしょう。
- 4つめは、売掛金のファクタリングなど、売掛金を売却することですね。
お金の流れは肌で理解してきても、忙しい中では厳格な管理とプランが立てられないものです。そんなときは、早めに専門家に相談するといいでしょう。
~節税対策のポイントコラム~
儲けているのにお金が足りないのはなぜ?~キャッシュ不足の回避方法