有料職業紹介業の面接・相談・紹介の手順
1.面接・相談・紹介のすすめかた
職業紹介所における求職者への面接・相談及び紹介の手順は、次のような方法が考えられます。 意思決定までの相談・援助には、なかなか前進しない、堂堂巡りになってしまうといった事もありえます。根気よく、冷静に対応する事が大切です。1回で済むケースから数回以上長期に及ぶケースなど多種多様です。
- 意思・希望の聴取
求職者の意思・希望について、主観を交えずに、正確に聴きます。 - 情報交換
求職者の意見や希望、紹介所から見た労働市場の客観情勢も交えながら意見交換や情報交換を行います。データを示す事も効果的です。 - 問題の絞込み
求職者の考え方や希望条件等について、問題点を絞り込みます。 - 吟味・探索
問題点についての、検討、吟味を行うとともに、求職者にマッチする求人案件を探索します。 - 相談の深化
求職者との意思の疎通を深め、相互の信頼関係を作り、理解を深める。 - 意思決定
求職者の意思を確認後、紹介案件を決定します。求職者への激励も。 - 紹介実施
求人者に対しては、求職者に関する情報を正確に提供し、面接の段取りをします。求職者へは、面接にあたっての大切なポイントについての助言も。 - 成立or不調
就職後の援助・支援・フォローアップも大切です。不採用となった場合はその理由を求人者に照会して、結果を求職者へもよく説明し、次へのチャレンジに備えます。必要があれば、求人票の内容の補正、また、次回以降の求職者選定の仕方に変更を加えます。
2.面接について
面接の手順は以下のようなものが考えられます。また、面接におけるそれぞれの過程において留意すべき点もあります。
- 面接の準備・・・ 履歴書の確認。
履歴書は事前によく目を通しておきます。これによって求職者にその事が伝わり、求職者に大きな関心を持っているという姿勢を示す事が出来ます - 導入・・・ 導入部分での配慮はとても大切です。
いきなり本題ではなく、求職者の気持ちをほぐすような話題から入りましょう(挨拶、来社への社寺、気軽で身近な話題など) - 面接
・信頼関係を築く
求職者に安心して相談できると思ってもらうためには求職者の気持ちを大切にすると言う姿勢が必要です。また、言葉遣いも大切です。威張った印象を与えないよう横柄な言葉遣いは禁物です
・聞き役に回る
「話し上手」より「聞き上手」になりましょう。タイミングよく「うなずく事」「質問する事」も聞き上手の条件です。
・求職者の能力分野や職務経験への理解を深める
関連分野についての知識を深めておく事も必要です。
・ 客観的な立場
求職者に対して意見を押し付けてはいけません。
・視線は優しく上手に
相手の目を凝視しつづけると相手は大きなプレッシャーを受けてしまいます。
・求職者への共感
求職者の立場で考える姿勢が大切です。
・秘密保持の厳守への安心感
求職者の個人情報が充分に保護されるという事を理解してもらいます。
関連ページ(広告が含まれています)