インタレストカバレッジ
〜安全性の財務分析-損益計算書
1.インタレストカバレッジ
会社に利息の支払能力があるのか?を判断する数値です。
インタレストカバレッジ=(営業利益+受取利息)÷支払利息・割引料
営業利益に対する金融費用(支払利息・割引料と受取利息の差額)の影響を示す指標で、会社の利息支払能力がわかります。
インタレストカバレッジは、事業活動で得た営業利益と受取利息の合計が、支払利息・割引料の何倍になるかを示し、数値が高ければ、会社の利息支払能力が高いということになります。
つまり、営業利益や受取利息が多く、借入金など有利子負債が少なければ、インタレストカバレッジは高くなります。逆に、インタレストカバレッジが低くなるのは、有利子負債が多いか、本業による利益が少ないかのどちらかです。
インタレストカバレッジが1倍を下回るようでは、本業の利益で金融費用をカバーできないということになり、こうした状態が長期間続くと危険な状態であるといえるでしょう。
インタレストカバレッジの全業種平均は、約3.2倍となっていますが、業種によって大きく差がありますので、自社の数値が適正かどうかは、同業他社や業界平均と比較する必要があります。
>>キャッシュフローから見る支払い能力(営業キャッシュフロー対利息支払額倍率)について
-貸借対照表による財務分析-
-損益計算書による財務分析-
粗利率・営業利益率・経常利益率・総資本経常利益率
(利益率で収益性分析)
棚卸資産回転率・売上債権回転率・総資本回転率
(効率的に運営されているか生産性分析)
営業キャッシュフローマージン・営業キャッシュフロー当期純利益率
(会社の収益性〜営業キャッシュフロー能力を分析)
流動負債比率・長期負債比率・利息支払額倍率
(会社の安全性〜営業キャッシュフローと負債比率で支払能力を分析)
営業キャッシュフロ−対投資キャッシュフロ−比率
(安全な投資を行なっているか)
関連ページ(広告が含まれています)