修繕費か資本的支出か?
なるべく修繕費にしよう
判断基準
会社が所有している資産を修理する場合、「修繕費」で処理する方法と「資本的支出」で処理する方法とがあります。
「修繕費」は一括で損金計上できますが、「資本的支出」はその資産の本体と一緒に減価償却費で処理することになります。
したがって、節税の面から見ると、「修繕費」で処理した方がよいでしょう。
判断基準
- 修繕費‥‥支出をしたものが資産の原状回復を目的とするもの
- 資本的支出‥‥修繕したことにより資産本体の価値を増加させるもの
つまり、修繕したことにより耐用年数が増え、資産の価値が増加するものを「資本的支出」、それ以外の原状回復を目的とするものについては「修繕費」となります。
具体的ポイント
明らかに修繕費となるもの
以下のものについては支出した金額は無条件で「修繕費」となります。
- 建物の壁などの塗装費用
- 機械装置等の保守点検や修理
- 車輛のタイヤ交換や塗装費用
20万円未満の修繕
20万円未満の支出については無条件で「修繕費」とすることができます。
3年以内周期の修繕
以前に修繕を行ってから3年以内であれば「修繕費」とすることができます。前回の修繕の記録をきちんと保管しておきましょう。
60万円未満の修繕
「修繕費」か「資本的支出」かの判断がどうしても困難な場合のみ、60万円未満であれば「修繕費」とすることができます