売掛金管理で節税
1.掛け取引(売掛・買掛)
売掛金とは、商品を売ったにもかかわらず、まだ支払が行われていない代金のことです。
買掛金とは、商品を買ったにもかかわらず、まだ支払っていない代金のことです。
会社間の取引では、このような将来の決められた期日に支払を行うという信用取引が多く行われています。しかし、特に、売掛金管理は会社経営にとって細心の注意が必要です。
代金の回収ができていなくても、売掛金は税金計算では課税対象となるため、売掛金には税金負担分が含まれているのです。したがって、売掛金を膨らませると税金面で不利になりますし、最悪の場合、資金繰りが上手くできず経営にも悪影響を及ぼすことになります。
2.売掛金管理が重要
そこで、重要になってくるのが売掛金の管理です。
まずは、売掛金の一覧表を作り、顧客ごとに回収のルールを決め、回収漏れがないようにチェックしていきます。約束の期日までに入金がない場合は、速やかに支払を催促しましょう。
しかし、売掛金の管理をきちんと行っていても相手の会社の都合で売掛金の回収が不能になってしまうことがあります。
そのような場合には、回収不能になった売掛金について、一定の要件が満たされる場合、貸倒損失として損金に算入することが認められています。
貸倒損失を損金に算入する場合には、細かい条件などがありますので、必ず税理士と相談して処理を進めるようにしましょう。
売掛金の回収が不能になった場合、迅速に対応し節税につなげるためにも、日々のしっかりとした管理が必要になります。
管理がおろそかになると、それだけ対応も遅れ、節税策を講じることもできなくなってしまいます。