Q1.洋菓子会社(ケーキ・チョコレート等専門店)さんからの質問です
私の会社は洋菓子製造販売会社です。直営店では、お客様から、よく、店員の対応が良いと誉めていただき、また、リピート率も高いのです。最近では、自社商品を納品させていただいているお店・デパートなどから、店員教育などについても相談を受けるようになってきました。
そこで、人材派遣業の許可をとり、ケーキを売るマネキンさんの派遣やケーキ職人の派遣をしようかな、と考えています。 売り場側から言うと、仕入れと供に売り子が付いてくるのは、実にうれしいと思うのですよね。 企業としての付加価値も上がると思っていますが、 ビジネスの展望としては、どんな風に捕らえられるのでしょうか?
A1.洋菓子会社の人材派遣業展開についての回答
自社製品を、色々な店舗で扱って頂いている会社での派遣業進出のようですね。 このように業界・業種を絞った展開は、今後増えてきつつあります。
また、洋菓子販売との事で考えると、年間の季節祭事に応じて、繁忙・閑散の 業務量の格差が大きい業種と考えられ、これは派遣対応による成果達成の 重要なポイントといえます。
今回の場合、親会社である洋菓子屋の販促活動が主体なのかどうかで、経営戦略は大きく変わってきますが、 何しろ強みは、営業チャネルがある程度、確立されているであろう事です。
通常、新規開拓や固定客化に掛けなければならないコストを、利益吸収出来るか若しくは、 勤務者関連事項に振り分け充てることが出来る優位性があります。
ポイントとして、
- 事務系派遣と違い、商品知識・接客法等、勤務事前に専用教育の必要性がある
- 制服の貸与が発生する
- 長期・短期に応じた勤務機会の確保が出来るか
- 新規開拓において、商品+販売員の展開が、他社差別化の戦略効果を描けるまで勤務者育成を成し得るか
等々と考えられます。
フード産業は、勤務者の年齢幅を広く募ることが可能ですし、 事務系や他の専門系派遣に比べて支払いコストは低く抑えられる傾向があります。 他方、確実に就労希望者は絞られてきますので、定着率・稼働率の向上が必須と なりますので、上記を踏まえた効率の高い運営システムの構築も重要な点と掲げられます。
パテシエの技能者派遣は、なるほどと思いましたが、若年者の人気が高まっている職種で 紹介予定派遣を視野に入れ展開することも可能かと思います。
また、場合によっては、一般労働者派遣のみならず、特定労働者派遣の場合もあり得ますね。 こうしてみると、専門領域への事業展開のため、事務系派遣に比べて売上(事業展開)規模は、小さくならざるを得ませんが、企業信用力を背景に確実性を描くことが出来る事業展開なのではないかと 思われます。 自社資源の有効活用を他社との差別化に活かし、優位性にフォーカスして展開する事は 経営戦略として非常に的を得てると思います。
また、最近では若年層の雇用を促進させるために、試行雇用助成金(トライアル)助成金もありますので、紹介予定派遣から雇用に至る可能性のある場合には、ぜひ、申請してみてくださいね。
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