事業融資資金調達サポート ~行政書士赤沼法務事務所~

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信用格付けはどのようにして決まるのか?
~ポイントになる指標

  1. 信用格付けとは
  2. 財務格付けと債務者区分(自己査定)
  3. 格付けの手順
  4. 信用格付けポイントになる指標-借入金返済可能期間、債務超過解消期間
  5. 定量評価
  6. 定性評価

格付けとは?

各銀行は、融資先を独自に、10~15段階くらいに格付けランクを細分化しています。これが、銀行が企業に対して行っている『格付け』です。

 (例)  「AA+」 「Aaa」  企業のランク付け。銀行は取引企業すべてに対して格付けして、そのランクによって融資条件や取引方針が決まります。

格付けが上位のほうが、融資の際の金利は低くなりますし、継続的な融資も可能になります。格付けが下がると、金利は上がり、最悪の場合は融資すらしてもらえません。

格付けは次の2つのポイントから決定されます

最近では『決算書に出ていない情報』より、『決算書』が重視される傾向にあります。中小企業の融資に手間をかけられないという理由からです。プロパー融資は別ですが、ビジネスローンなどはコンピュータに決算書の内容を打ち込んで、自動的に審査される仕組みになっています。したがって、『決算書』作りが非常に重要になってきます。

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財務格付けと債務者区分(自己査定)

「財務格付け」

融資条件を決める。 取扱商品の変化など

債務者区分(自己査定)


格付けの手順

格付けは

  1. 財務分析から、「定量評価」を判断基準にして、仮の財務格付けを行い、
  2. 経営状態、経営環境、融資状況などの「定性評価」をプラスして債務者区分を決定
  3. 債務者区分に対応した財務格付けを付与

します。

格付けポイントになる指標

「正常先」であるためには・・・
・借入金返済可能期間10年以内
・債務超過解消期間3年以内 であること!!

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定量評価

 企業の安全性、収益性、借入金償還力などから、指標を組み合わせて判定されます。財務分析では、財務諸表は簿価ではなく、不良在庫、不良債権、遊休資産など資産性のないものは調整し、評価し直しした価額で、定量評価を行います。以下に定量評価に利用する数値計算方法をあげておきます

  1. 《安全性》当座比率 (すぐ現金化できる資産の水準を判定)  
    (現預金、受取手形、売掛金、有価証券)÷流動負債
  2. 流動比率  ( 短期的支払い能力を判定)
    流動資産÷流動負債
  3. 固定比率  適切な固定資産の投下と純資産の水準を判定
    固定資産÷純資産(自己資本)
  4. 固定長期適合率   適切な固定資産の投下と純資産の水準を判定
    固定資産÷(純資産÷固定負債)
  5. 株主資本(自己資本)比率  変事対応力の判定  
    純資産÷総資本(純資産+負債)
  6. 債務超過解消期間  債務超過が適正な年数で解消可能かどうかを判定  
    債務超過額÷当期利益
  7. 借入依存度  有利子負債の適正な水準の判定  
    有利子負債(割引手形+短期借入金+長期借入金+社債)÷総資本
  8. 《収益性》総資産経常利益率  投下資本がどの程度の利益をあげたかを判定
    経常利益÷総資本(期首・期末平均)
  9. 売上高営業利益率  利益(損失)の発生要因の分析  
    営業利益÷売上高
  10. 売上高経常利益率  利益(損失)の発生要因の分析  
    経常利益÷売上高
  11. 総資本回転率  資本の年間の利用度合い  
    売上高(年)÷総資本(期首・期末平均)
  12. インタレストカバレッジレシオ  利益能力の判定  
    (営業利益+受取利息・配当金)÷支払利息・割引料
  13. 《償還能力》 借入金返済可能期間  償還能力の判定  
    (借入金-運転資金)÷キャッシュフロー

定性評価

 決算書では過去のことしかわからないため、現時点での実態をつかむため、企業の実査、興信所・同業者からの側面情報、事業計画の内容評価を使って行います。

 この評価は、貸し手(銀行など)の主観的判断によるところが多く、担当者が受けた印象などでも左右されてしまいます。

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